遺品整理で大きな問題になりやすいことのひとつが、ねこばばです。関係者がねこばばする場合、また依頼した業者が悪質でねこばばされてしまう場合などが考えられます。
ねこばば・・・あまり気もちのいい言葉ではありませんし、悲しみのなかで人を疑っていては、気もちの負担が大きくなるばかりです。どんな点に注意すれば、穏やかに遺品整理の作業を進められるのでしょうか。
今回は、大切な遺品をねこばばされないように、あらかじめ心がけておく重要な点について考えてみましょう。
遺品のねこばばを防ぐ4つのポイント

1遺品がねこばばされないように遺品の相続先を確認する
遺品整理を始める前に、誰にどの遺品が相続されるかを確認しておくことが重要です。すべての関係者に分かりやすいように、リストを作っておくといいでしょう。遺品の相続先がはっきりすると同時に、なにかがなくなった場合もすぐに分かります。
2遺品整理の時はゴミ整理に徹する
貴金属や証券類など、価値が分かりやすいものに関しては、優先的に分配先・相続先を決めてしまいましょう。親族できちんと話し合い、重要なものほど早めに行き先を決めることが大切です。実際の遺品整理当日には、ゴミの処分作業のみに徹するようにすれば、ねこばばされる心配も減らせます。
3遺産相続でもめないように対処しておく

遺産や遺品の分配・相続に関して、なにかモヤモヤとした不満がある場合、人はよくないことを考えてしまうものです。故人の大切なものをねこばばされてしまわないよう、相続人になる者同士でよく話し合い、妥協ラインを探っておくことが重要です。それぞれが譲り合わなければ、話し合いはまとまらず、さらに大きなトラブルにもなりかねません。相続人全員が納得して遺品の整理をスムーズに進めるためにも、この段階での対処が重要です。
4業者を介在させない
遺品整理の際、ねこばばするのは親族だけとは限りません。遺品整理業者に処分を依頼する場合にも、注意が必要です。少子高齢化でニーズがたかまり、最近は遺品整理業者が増えています。それにともない、悪質な業者も出てきているのが現状です。契約前にできるだけ情報を集め、信頼できる業者を探すようにしましょう。
契約後も、全ての作業を業者に任せきりにせず、貴重品がしまってありそうな場所は、あらかじめ親族で確認をしておきます。作業当日にはできるだけ親族が立ち会い、大切なものはきちんと管理しましょう。
まとめ
今回は、遺品をねこばばされないために、どんな対策があるかについて考えてみました。
故人の大切なものがねこばばされてしまうのは、とても残念なことです。