遺品整理で起こる盗難のトラブル
1.家族で遺品整理をする場合

家族や身近な人でも金品を密かに持っていかれる可能性もある
一般には、まずは家族や身近な人のみで故人の遺品整理をする、というケースは多いと思います。家族や身近な人などは、信頼できる人なので、心を許しているのではないでしょうか。
けれど残念ながら、遺品の中にある高価なものを狙っていたり、こっそり持ち帰ってしまう人が全くいないとは限りません。考えたくないことではありますが、後々のトラブルや、疑惑を持つことを避けるためにも、事前に対策をしておくことが大切です。
信頼できる人と遺品整理の作業をする必要がある
家族や身内、友人知人の中でも、本当に信頼できる間柄の人と、正直なところあまり信頼できない人もいるかと思います。遺品整理となると、普段あまり関わりのない人が親切で手伝ってくれることもあるかもしれませんが、やはりトラブルになった時のことを考えると、本当に信頼できる限られた人と作業を行うことが大切です。
2.遺品整理業者に依頼した場合

悪質な遺品整理業者に金品を盗難される場合もある
最近では、遺品整理のサービスをしてくれる業者が増えています。遺品整理業者を利用すると、専門の知識や経験を活かし、スムーズに遺品整理ができるので大変便利で、利用する人も増えています。けれども、専門業者だからといって、必ずしも信用できるとは限りません。
高価な金品などが、遺品整理業者に盗難される可能性も、ゼロではないと頭に入れておきましょう。
信頼できる遺品整理業者を利用しよう
かといって、業者は信用できないから利用しない、というわけにはいかない場合もありますし、ほとんどの遺品整理業者はそのような悪徳な業者ではないはずです。
まずは、業者を選ぶ時は、じっくり情報を集めて、信頼できる業者を選ぶ必要があります。
遺品整理での盗難を防ぐ対策

1.遺品整理を他人とする前に見つかりそうな貴重品を探しておく
戸棚、タンス、仏壇の引き出しなど、大切なものが保管されている可能性のある場所をチェックしておく
まずは、誰かと遺品整理を行う前に、遺品の中に高価な金品がないかを前もって探しておきましょう。大切なものは、戸棚やタンスの奥、仏壇の引き出しなどに保管している可能性があります。そのような、故人が大切にしているものを入れていたと考えられる場所を、一通り調べておきましょう。
あらかじめ探して見つかった貴重品は厳重に保管しておく
前もって見つけた故人の貴重品は、部屋に入った人が簡単に触ることができないように、金庫などに厳重に保管しておくと安心です。
後でなくなっているものがないか、メモや写真でわかるようにしておく
遺品整理は様々なものが出てくるので、覚えておきたい貴重品などは、メモに残しておいたり、写真に残しておいたりすることで、後で記憶があやふやになった時に役立ちます。
3.悪質業者を利用しないようにする
前述のように、遺品整理業者の中には、悪質な業者がいる可能性もあります。信頼できる業者かどうか、利用する前に見極めることが重要です。
4.遺品整理の際は必ず立ち会う
遺品整理業者を利用する場合は、完全に任せてしまうのではなく、立会いをすることで、疑惑を持つような事態は避けることができます。業者の作業中に立会うことが可能かどうか、事前に問い合わせてしっかり確認しておきましょう。
悪質な遺品整理業者を利用しないためには

1.周りの評判を参考にする
もしも周りで遺品整理業者を利用した人がいるならば、評判や情報を集めてみましょう。
周りに利用した人がいない場合にも、ネットの口コミや評判を参考にすることができます。
葬儀社など遺品整理業者に詳しい業者からの評判を参考にする
葬儀社は、遺品整理業者と提携していたり、業者に詳しいことがあります。利用した葬儀社などに、可能であれば、オススメの業者について情報を求めると良いでしょう。
2.ホームページなどの情報を参考にする
ホームページに詳しい情報がない業者は危険なことも
大抵の遺品整理業者はホームページを持っています。ホームページなど何の情報もない業者は、危険な場合もあるので、避けた方が無難です。また、遺品整理業者のホームページを閲覧すると、業者が持っている資格を確認できます。遺品整理で出た廃棄物を運搬する一般廃棄物収集運搬、遺品の買取をする古物商の認可番号が掲載されているか、しっかり確認しておきましょう。
3.格安の業者は利用しない
あまりにも料金が安い業者は悪質な可能性もあり
料金が安いと利用する側は助かりますが、他と比較してあまりにも料金が安い場合は、悪質な業者である可能性も考えられます。料金の安さだけに飛びつかず、信頼できる業者かどうか、よく調べることが大切です。
まとめ
故人の大切な遺品を整理する、という時に、身近な人や業者の盗難、というトラブルが起こってしまうのはとても悲しいことです。
大抵は、身内も業者も信頼できる存在であるはずですが、残念ながら絶対ということはなく、未然にトラブルを防ぐ必要があります。