生前に形見分けは問題ない?もしする場合に気をつけておくべきことは?

遺品整理と形見分けの違いは?

大切な方に先立たれたとき、故人様の持ち物を整理しながら思い出話で笑ったり、泣いたりしたことはないでしょうか?このように故人様の残したすべての品物を相続する、捨てる、寄付するなど何らかの形で処分することを遺品整理と言います。

その中で、故人様が愛用されていた物や身に着けていた品を、親しい友人や親族で分け合うことが「形見分け」です。いただいた方は遺品を手に、故人様と過ごした日々をいつまでも大切な思い出として心に残し、また、深い関係の合った人達で共有することで心の整理を行い、故人様へのご供養をします。

生前に形見分けするのは問題ない?

形見分けは行う時期が決まっているわけではありません。一般的には、仏式で四十九日の法要後、神式で五十日祭の祭典後、キリスト教では追悼ミサ後といった故人様のお見送りがひと段落した後に行われます。しかし最近では、生前にご自分で身の回りの整理を行い、形見分けを考える方もいらっしゃいます。生前に形見分けを行うことは失礼に当たるのではと考える方もおられるかもしれませんが、問題はありません。逆に、ご自分で大切にしてきた品を大切な方に選ぶことができ、贈る側も贈られる側も思いが尊重される良い面があります。

形見分けで贈るべきものは?

また、形見分けで贈る品物はあまりに高価なものでなければ何を贈っても構わないとされています。品物としては着物、洋服等の衣類やアクセサリーなどの故人様が身に着けていたものは、形見分けの対象となることが多いです。衣類を贈る場合は、クリーニングなどで汚れを落としてから贈るのがマナーです。趣味で使用するウェアなど故人を偲ぶには実用的で素敵な形見分けとなります。また、着物は古くから形見分けに選ばれています。しかし以前に比べると着る機会も少なく、贈る相手によっては普段使う小物などにリメイクして贈るほうがよいでしょう。他にも、アクセサリーは形見分けとして一般的です。あまり高価なものは贈与税がかかりますので、どうしても高価なものを贈りたいときは相手に迷惑にならないようにきちんと話をした上で贈るようにしましょう。

形見分けをする時は相手も気持ちを思いやって

形見分けは贈る側も贈られる側も、相手のことを思いやる気持ちが大切です。形見分けをする際はどのような品でも、贈られる側のことを考え、不必要なものや使用できないものは避けましょう。贈る際には修理やクリーニングを行い、すぐに使えるような状態で贈るのが礼儀です。また、高価なものを贈る際は、相手の迷惑にならないことを確認した上で贈るようにしましょう。

形見分けは遺産相続トラブルの元になる

本来、形見分けは故人様の遺志が尊重されていれば、人も品物も選びません。故人様を偲ぶためのものですから、大切にしてくれる方に大切なものを贈るのが形見分けです。しかし、法的に故人の残した品物はすべて遺産分割の対象となり得ます。遺産分割の対象となる品を法定相続人の同意を得ないまま形見分けの品物にしてしまうと、トラブルが発生する可能性があります。形見分けをする場合は、法定相続人同士で話し合いの場を設け、全員の同意のもとに行うことがトラブルの発生を防ぐ最善の方法です。特に高価な品物や現金を形見分けするのは避けるようにしましょう。

また、ご自分で経済価値が判断しにくいアクセサリーや貴金属を形見分けする際は、査定を行ってから贈ることをおすすめします。高額な査定の品物は法定相続人の同意が得られず、遺産分割の対象となることもあるので注意が必要です。

どのような品物を贈るにしても、法定相続人に同意をもらっておくことが後々のトラブルを防ぐことに繋がります。

まとめ

故人様との思い出をいつまでも大切にするために、形見分けは素敵な風習です。そこにトラブルが起きないように事前に準備しておくということが、身の回りの整理のひとつかもしれません。形見分けは自分がいなくなった後に大切な人たちが傷つかないように考慮して行うことが大切です。

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