遺品整理で入れ歯はどうしたらいい?

生前に、食事や会話を支える役割を担っていた大切な相棒のような入れ歯。火葬する際に入れてあげるのが良いのか?お骨と一緒に骨壺に入れるのか?自宅で保管した後の処分はどうしたらいいの?と悩んでしまいますね。遺品整理をする際に、扱い方に悩んでしまうものの一つが、入れ歯だと言われています。

亡くなった人の入れ歯は一緒に火葬するべき?

家族が亡くなると、お通夜から葬儀とこなしていかなければならないことが次々とあります。そんな中で、入れ歯の扱いをどうしたら良いのかと悩んでしまうケースも実は多いものです。火葬までに入れ歯の扱いをどうしたら良いのかを悩んでおられるケースをご紹介します。

1.口に入れてあげて火葬する

死後の世界でものが食べられなくて困る?

食べたり話したりする際にお世話になった入れ歯。遺族としても、あの世で食事ができないのでは困るだろうと考えて、これまで通り口に入れてあげることもあります。また、入れ歯を入れていないと口元がへこんでしまうので故人の顔つきもずいぶんと変わってくることから、入れ歯を入れてあげたいと思う方もいらっしゃいます。

元は自分の歯ではないので必要ない、という考え方も。

一方、入れ歯は人工物なので火葬の際に必要がないと考える方もいます。人工弁や人工関節だと体内に入っているので、人工物であってもその人の体の大事な一部と思う方もいらっしゃいます。また、亡くなった時の状況次第では、入れ歯を入れられないこともあり得ます。

2.火葬後に骨壷に入れてあげる

口がある顔は体の一番上なので、順番に重ねてお墓に入れる

火葬の後、お骨を骨壺に遺族によって入れていくのですが、その際に良く喉仏を一番上に入れるように火葬場の職員に言われます。これと同じように、入れ歯も最後に骨壺に入れるという考え方もあります。

入れ歯は燃やすと金属以外の判別が難しい

入れ歯は、火葬することで金属以外の判別は難しくなります。さらに、お骨となった故人との対面で遺族はよりいっそうの悲しみに触れながら、お骨を拾うわけですのでお骨の判別については心理的なゆとりがないことも当然考えられるでしょう。

金などが入った高級な入れ歯は墓荒らしに注意

また、そんなことがあるとはと呆れてしまうのですが、高級な入れ歯は納骨後、墓荒らしの被害に遭うこともあるので入れ歯の扱いには注意が必要です。

3.燃やさず墓以外で保管する

火葬やお墓以外では自宅で入れ歯を保管する方法もありますが、どのような保管方法をしたら良いのかも悩めるものです。

紛失が不安なので自宅に保管してもよい

箱や袋に入れて仏壇の引き出しに入れておく

入れ歯は、故人の大切なものなので故人をしのんで手を合わせる仏壇の引き出しにしまっておくこともできます。こちらなら、墓荒らしの不安もありませんね。ただ、入れた方やそれを知らない家族が引き出しを開けた時に、ハッとする可能性もあるので中身が見えない袋に入れておくのが良いでしょう。

他の遺品と一緒に形見として保管しておく

他の遺品をまとめているなら、入れ歯を一緒に保管をしても問題ありません。

自宅で保管後時が来たら処分する

亡くなってしばらくは自宅で保管をしていたけれどある程度の期間が過ぎれば、亡くした当初と気持ちも変化を遂げ落ち着いて来るものですので、その際には入れ歯を処分しても大丈夫です。

処分すると決めたら家庭のごみのように処分する

処分を行う時には、入れ歯を家庭のごみとして扱うことが出来ますが、自治体の分別方法を確認して処分しましょう。この際にも、中身が明らかに見えるのも抵抗感があるでしょうから袋に入れるようにするのがおすすめです。

4.お寺に処分の仕方を相談してみる

葬儀を執り行ってもらったお寺に入れ歯の処分の仕方を相談してみることも出来ます。自己判断では粗末に扱ってしまうのではないかと何かと不安になるのが遺品ですので、住職様に尋ねてみると安心感もあるでしょう。

5.入れ歯はリサイクル可能

故人だけしか使えないもの、それが入れ歯。ですので、他の洋服や道具などのように形見になるわけではないものです。しかし、驚くことに入れ歯はリサイクル可能な物であり、人様の役に立てることもできるのです。まだ、あまり知られていない入れ歯のリサイクルも検討してみませんか?

金やパラジウム合金など金属部分のある入れ歯はリサイクルが可能

入れ歯をかける金属のバネには、貴重な金属(金·パラジウム合金など)が使われているため、意外にも思われるでしょうが、実はリサイクルが出来る品目なのです。

日本入れ歯リサイクル協会を利用する収益はユニセフに寄付される

日本入れ歯リサイクル協会を利用するには、2つの方法があります。

  • 協会へ入れ歯を郵送
  • 全国自治体入れ歯回収ボックス設置所に直接持ち込み

ただ、全自治体で設置所があるわけではないので、念のため問い合わせしておきましょう。

協会にたくさんの入れ歯が集められることで資源に生まれ変わり、その収益はユニセフへ寄付されるようになります。具体的には、毛布や貯水用機·蚊帳·予防接種の注射器·ノートや鉛筆を世界の子供たちに届けられるようになり、少しでも希望を与えることができるわけです。

世界の子供たちの役に立つならば供養になる

入れ歯を介して発展途上国の子供たちの役にたてるので、故人にとっても小さな善意を遺族が行えば、有難い供養にもなります。

まとめ

入れ歯の扱い方には、ご紹介したように色々な方法があります。故人の気持ちを思ってどの方法が一番喜ぶだろうかと思いを巡らしてみると迷いが少なくなるでしょう。もちろん、遺族がきちんと納得して入れ歯の遺品整理を行うようにするために参考になさってくださいね。いずれの場合にも、粗末に扱うことなく故人の食生活や会話を支えた大きな役割を終えた入れ歯なので、丁寧に扱うことを心がけてください。

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