形見分けをしないと決めた!メリットとデメリットは?

形見分けは、特に愛着のある遺品を親から子などに受け継ぐことを指します。
時計や本などが一般的ですが、近年では「父の形見の時計」として身につけるなどの光景は目にする機会も減ってきています。そこで今回は、「形見分けをしない」ことに関するメリットとデメリットを解説していきます。

この記事はこういったお悩みをお持ちの方向けの記事です。

  1. 形見分けしないことはそもそも一般的?
  2. 形見分けしないことで後になって問題にならないか怖い
  3. 形見分けをしないことで起きたトラブルの実例はある?

形見分けは義務ではない

形見分けは、遺産分割や遺品整理などとは異なり、故人の気持ちを尊重してやりたければ行うイベントです。
逆に言えば、誰も希望していなければする必要はありません。
一般的には、形見分けとして時計や着物などを受け継ぐものの、使わずに保管されることが多いようです。
ですので、受け継ぐ側の気持ちも考えて実施する・しないを検討すると良いでしょう。

「形見分けをしない」メリット

1.全ての相続人に対して平等に対応できる

形見分けをする人としない人がいたり、形見分けする品物の価値に差があったりすると、相続人の立場からすると不公平に感じることもあり、相続においてトラブルが起こる可能性があります。一貫して形見分けはしない、という決めることで、そうした問題を防ぐことができるでしょう。

2.不要と思われる心配がない

いくら故人にとっては大切な思い入れがある形見の品物を譲り受けたとしても、すでに傷んでしまっていたり、使い道に乏しく、保管に困るものである場合も考えられます。もらった側の負担になってしまっては、形見分けの意味がありませんので、わざわざ実施する必要がないと言えるでしょう。

3.遺品整理の手間が楽になる

どれも故人にとっては愛着のある品物であると思うと、どれを残してどれを処分するか決められず、悩んでしまう場面も多いことでしょう。また、形見分けでは、親類や交友関係を一人ずつ確認する作業があり大変です。
形見分けをせずに一括で処分することで、そういった手間や費用を省くことができます。

徳島県 Bさん

古書・陶器・絵画などが部屋の中に分類されて置かれてなく、興味がない家族にとって価値が全く分からず、全部売ろうとしても目安の金額が分からないので、とりあえず友人や知人で詳しい人に聞いてから、売却しようということにしましたが、詳しい友人や知人を見つけるのに思った以上に時間がかかりました。

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「形見分けをしない」デメリット

1. 形見分けをするほど親密な仲にあった人が気分を害することも

形見分けをしないと決め、遺品を全て処分してしまってから、故人と親密だった人が現れ、形見分けをしてほしかった、と言い出すトラブルも発生しています。法的には形見は相続人のものであるとはいえ、着物や、趣味のものなどは処分を進める前に「形見分けは必要ですか?」と一声かけておくと故人の友人関係もスムーズでしょう。

2. 故人の供養が気がかりになることも

故人が形見分けを望んでいたかそうでないかを確認できないまま亡くなった場合は、勝手に遺族の判断で形見分けをしても良かったものか、故人があの世でどう思っているだろうか、など後々まで悩んでしまうこともあります。
慌しい中でも「形見分けをする必要があるかも」という可能性は頭の片隅に置いておき、故人の思い入れのあるものは適切に処分していくようにしましょう。

3. 正しい価値がわからないまま処分されてしまう

遺品の中には一見価値がないように見えても、故人しかわからないような、コレクターの間では高価な値段がつくようなプレミア品があった、というケースもあります。
また、手紙や日記などには、古い交友関係などの大事な情報が記載されている場合もありますので、可能であれば内容をきちんと確認しておくと良いでしょう。

こんな体験談も

和歌山県 Aさん

故人は着道楽だったので衣類がとにかく多かったのだが、中でも着物の処理に困った。 既製品の洋服などは最初はリサイクルショップなどに持っていったが、一袋数十円程度ということも多く割り切って大半は捨てることにしたが、着物に関しては、良いものも多いため捨てるにも忍びなく、かといって親族で分けて持ち帰るにも皆置き場所に困るため、亡くなって数年たった今でも倉庫に保管してある状態です。故人と趣味の合う同年代の友人などに差し上げたりすればよかったと思っています。

形見分けをしないことで起こるトラブルは?

身内で形見分けをしないでいると、親しくもない人物から、大切な遺品を奪われてしまうというケースも考えられます。
形見分けをした方が良いと考える人は昔から多いものですが、最近の若い世代では形見分けは必要ない、と重要視しない意見も増えていて、考えが対立することもあります。親族間での意見を仲裁するのは親族だからこそ言い出しづらいということもありますので、遺品整理業者などを使うことも有効です。

埼玉県 Aさん

骨折から、入院、死亡したので、まさか本人も、そのままとは思わなかったと思う状態でした。私の中では治るんじゃないかと思っていたので、入院の時に、物を処分しだした親族に違和感がありました。その感情が邪魔して、死亡後もなかなか、心の整理がつかず片付けが進みませんでした。一人で住むには広い家で、元は大家族だったので、布団やら食器やら大量にあり、処分に困りましたが、今のように市の処理はお金がかからなかったので、それは助かりました。

形見分けでよく贈られるもの

時計

特に腕時計は肌身離さず長く使うものなので、高価なものを所有している人が多いです。もらう側にも喜ばれることが多いものです。

指輪

貴金属や宝石は年月があっても高い価値があり、冠婚葬祭でも使うことができるため、受け継がれることが多いです。

着物

着物を親世代、祖父母世代から受け継ぐことは多いです。値段が高いものなので、新しく買うよりも昔からの良いものを代々使っていく家庭が多いのです。着る機会が少ないため、大抵良い状態で保管されています。

まとめ

形見分けに対する意識は人によってかなり異なるものです。自分にとっては大したものでないと思っていても、他の人にとっては大事な、価値のあるものだと思われていることもあるので、安易に形見を処分しない方が良いといえるでしょう。形見をする場合、しない場合で考えられるメリットやデメリット、起こり得るトラブルなどをよく考慮した上で、最善の選択をすることが大切です。

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