遺品整理をいきなり始めるのではなくその前に、お宅に段ボールの準備はお済みですか?段ボールは、仕分けの際に大活躍するばかりではなく、その後の遺品の把握や扱いにも使い勝手が良くなり、遺品整理の負担を少しでも軽減できるようになる優れモノです。
- 段ボールの準備はどうしたらいいの?
- 大きさや色はどんなものを選べばいいの?
- 少ない段ボールでも上手く使えるコツは?
など詳しく見ていきましょう。
1.新品の段ボールを準備する

遺品整理を始める前に、準備していただきたい段ボール。遺品整理を行う時、遺品の量に応じて10個から50個の段ボールが必要になります。無料でもらえる段ボールもありますが、枚数を満たすにも大きさや状態の良いものを探すには、それだけ手間も時間もかかってしまうものです。では、敢えてお金をかける新品の段ボールなら、どんなメリットがあるのでしょうか?
使用済み段ボールもスーパーやコンビニ・ドラッグストアなどで手に入れやすい上に無料なので、確かに便利なのですが、新品と比べると以下のような4つのデメリットの可能性が出てきてしまいます。
- 古いと遺品を誤って破棄してしまう
- 古いと遺品を落下させて破損してしまう
- スーパーの場合、段ボールに虫やカビのついていることも
- 希望のサイズの段ボールを見つけにくくなる
逆に、新しい段ボールだと費用はかかるものの、以下の4つのメリットが得られます。
- 耐久性に優れているので安心して入れられる
- 新品なので遺品として残すものを真心を込めて入れられる
- 希望のサイズや色も手軽に選べる
- 清潔感があり遺品整理も気持ちよく進めやすい
早速、新品の段ボールを入手したい場合には通販やホームセンターが便利です。通販なら多彩なサイズを検索して見つけられます。さらに、まとめ買いで激安価格のものもあるのでお得に購入できるのがメリット。
まとめ買いのは、通販によって異なりますが最低5個から50個までが広く出回っており、枚数が多くなるほど1枚当たりの価格も安く抑えられるので経済的ですね。
しかも、通販では注文の当日発送を提供してもらえるところもあり、遺品整理の前に注文しておけば充分間に合います。嬉しいことに送料無料で発送してもらえるので、出来るだけコストを抑えることも可能です。
一方、ホームセンターなら最寄りで直ぐに段ボールを買い揃えられるのでとにかく直ぐに準備したい場合に間に合います。しかし、枚数が大量になると運搬の際に車が必要になるので、人によっては手間がかかることもあるでしょう。
部屋の大きさによって必要なダンボールの個数の目安は違う
部屋ごとに目安のダンボールの数量を記載いたしました。
ワンルームタイプ:~10個
1K~1LDK:10~15個
2K~2LDK:20~30個
3K~3LDK:40~50個
4K以上:50個以上
2.大きな段ボールと小さな段ボールの色違いを揃える

「大は小を兼ねる」と言われるので、小さい段ボールよりも大きめを買い揃えておこうと考えてしまいがちではないでしょうか?けれども、遺品整理に段ボールの機能をフルに活かすためには大小の段ボールを揃えておくようにしましょう。
まず、遺品整理は不要なものと必要なものを分けるところからスタートします。
段ボールでの仕分けは、その後の作業が進めやすくなるので必要不可欠です。段ボールがないまま仕分けをしていると雑多になり効率的ではありません。
では、大きさの違う段ボールがあるとなぜ便利なのでしょうか。
それは、遺品の大きさやかさばり、重さによって使い分けることができるから。特に以下の点を意識して、遺品の仕分けを始めてみましょう。
- かさばりやすい衣類は大きな段ボールだと複数入れやすくまとめやすい
- 重量がある書籍や食器は小さな段ボールだと持ちやすくなる
仕分けをしたら、マジックで段ボールに内容物を書いておきましょう。
引っ越しでもよくあるのですが、一旦、封をしてしまうと判別が出来なくなるのを避けるためです。
不要なものは茶色、必要なものは白の段ボールと色分けすると分かりやすい
さらに、もっと遺品整理を効率よく行うためには段ボールの色の違うものを準備しておくのがおすすめです。不要なものは茶色、必要なものは白の段ボールとルールを決めておくと、一目瞭然。内容物を段ボールに記載していても、複数の箱があるとその確認も手間がかかるものです。色分けしていると、視覚的な印象もあり遺品整理が進めやすくなるメリットが得られます。
3.迷った物を入れる段ボールも準備

遺品整理の際に悩んでしまうのが、保管と処分が決められないものが多い点です。その場で決められないものを、たとえば賃貸に故人が住んでいたために最短で遺品整理を完了しなければならないといった理由がない場合には、無理に慌てて決める必要はありません。
こんな時に、準備して欲しいのが迷った物入れ専用の段ボール。迷った物をとりあえずその段ボールに入れておけば、後から見返しをする際にも見つけやすくなるから。遺品として残したり、処分を終えたりした後で、これらの迷った物について決める方が、少し時間経過があるので決めやすくなることも意外とあるものです。
4.段ボールには大きなビニール袋をかけておく
遺品を仕分けする前に、大活躍するのがビニール袋。段ボールのサイズに合うビニール袋を準備して、入れ込んでおきます。こうすると、処分するものが満杯になったら、そのまま袋を結んでおけば、また次のビニール袋を入れることで段ボールの数が少なくても使いまわしできるわけです。部屋のスペースが狭くて段ボールが置ける数が限られている時にでも有効ですので、ぜひお試しください。
【まとめ】
大変な遺品整理も段ボールの使い方ひとつで楽になります。
遺品整理といっても個人差があるものの、人ひとりの人生に関わっていたものの仕分けを行うので、それなりに大変な作業となるのは否めません。そのため、少しでも楽に遺品整理を行うには、段ボールの調達や活用方法を工夫するのがおすすめです。遺品の扱いで入れたり出したり悩んだりしてしまうのも当然のこと。できるだけスムーズに進めやすくするためにも、段ボールの使い方を把握しておくと徐々にでも遺品整理を完了に近づけていくことができるようになります。